Rivaltaテストとは?猫のウェットタイプFIPを見つけるための大切な検査
- CureFIP Japan

- 10月16日
- 読了時間: 4分
猫伝染性腹膜炎(FIP:Feline Infectious Peritonitis)は、猫にとって最も深刻なウイルス性疾患のひとつです。かつては「治らない病気」と言われてきましたが、現在ではCureFIPの治療プロトコルによるGS-441524という抗ウイルス治療で、世界中の多くの猫が回復しています。
FIPには2つのタイプがありますが、そのうちウェットタイプ(滲出型)は最も一般的です。このタイプは腹部や胸部に液体がたまるのが特徴で、お腹の膨らみ、食欲不振、発熱、元気の低下、呼吸の乱れなどの症状が見られます。
こうした症状を見分けるために、獣医師がよく利用する初期診断法のひとつが**Rivaltaテスト(リヴァルタテスト)**です。
Rivaltaテストとは
Rivaltaテストは、1900年にイタリアの科学者リヴァルタ博士によって開発された簡易的な検査法です。このテストでは、猫の体内にたまった液体(滲出液)がFIPによるものか、他の疾患によるものかを区別することができます。

日本でも、動物病院で腹水や胸水が確認された場合、まずこのRivaltaテストが行われることが多く、短時間で結果を得ることができます。
Rivaltaテストの手順
Rivaltaテストは非常にシンプルで、安全に行える検査です。
試験管に蒸留水を入れ、数滴の**酢酸(お酢)**を加えます。
猫の腹水や胸水の一滴を、その溶液に垂らします。
液滴の反応を観察します。
結果は次のように判断されます:
陽性(Positive): 液滴がそのまま残る、またはゆっくり沈む → FIPの可能性が高い。
陰性(Negative): 液滴がすぐに溶けて消える → 他の原因が考えられる。
陽性反応が出た場合、FIPの可能性が強く疑われますが、最終的な診断のためには血液検査やPCR検査などの追加検査が必要です。
Rivaltaテストの信頼性
Rivaltaテストは信頼性が高く、次のような結果が報告されています:
陽性の的中率:約86%
陰性の的中率:約96%
つまり、陰性の結果が出ればFIPの可能性は低く、陽性の場合はより詳しい検査を進める必要があります。
日本の動物病院でも、FIPが疑われる猫に対し、このテストを初期スクリーニングとして行うことが一般的です。
ウェットタイプFIPの症状とRivaltaテストの関係
ウェットタイプFIPの代表的な症状は、**お腹の膨らみ(腹水)**です。また、胸の中に液体がたまる場合(胸水)には、呼吸が浅くなる・ハアハアと息をするなどの症状が見られます。
他にも:
熱が続く
食欲がない
体重が減る
元気がなく、じっとしている
といった変化が見られたら要注意です。Rivaltaテストを行うことで、獣医師は早い段階でFIPの可能性を把握し、次の検査や治療に進むことができます。
👉 詳しく読む: CureFIPによるFIP治療の最新情報
ウェットタイプFIPの治療法
FIPはかつて「治療法のない病気」とされていましたが、現在は違います。GS-441524という抗ウイルス薬を用いたCureFIPプロトコルにより、90%以上の猫が改善または完治しています。
GS-441524の働き:
ウイルスの増殖を抑制する
炎症を鎮め、体内の液体を吸収させる
食欲や活力を取り戻させる
胸水が溜まり呼吸が苦しい場合、獣医師が**胸腔穿刺(ドレナージ)**を行って液体を取り除くこともあります。腹水の場合は、20〜30%の範囲で部分的に排出することで、安全に体調を整えます。
CureFIPでは、投薬量・治療期間・モニタリングの方法を体系的にまとめたプロトコルが整備されています。
早めの受診が大切です
次のような症状が見られたら、できるだけ早く動物病院を受診してください:
お腹が急に膨らんできた
息が荒い・呼吸が苦しそう
元気がなく、食欲が落ちている
熱が続いている
早期発見・早期治療が、猫の命を救う大きな鍵になります。Rivaltaテストを行い、必要に応じてGS-441524による抗ウイルス治療を検討してください。
👉 CureFIP公式サイト: https://www.curefipjapan.com
よくある質問(FAQ)
Q1. ウェットタイプFIPとは?
腹部や胸部に液体が溜まるタイプのFIPで、猫のお腹が膨らんだり、呼吸が苦しくなるのが特徴です。
Q2. RivaltaテストでFIPは確定しますか?
確定診断ではありませんが、FIPの可能性を高く示す有効なスクリーニング方法です。
Q3. FIPは治りますか?
はい。GS-441524を用いたCureFIPプロトコルによる治療で、多くの猫が回復しています。
Q4. FIPは人間や他の動物にうつりますか?
いいえ。FIPそのものは感染しませんが、原因ウイルスである**猫コロナウイルス(FCoV)**は猫同士で感染することがあります。
Q5. GS-441524は日本で入手できますか?
入手には動物病院を通した相談が必要です。CureFIPでは、治療プロトコルや支援情報を提供しています。
Q6. Rivaltaテストの精度は?
陽性で約86%、陰性で96%の正確性があり、FIPの初期診断に非常に有効です。
まとめ
もし愛猫にお腹の膨らみ・呼吸の異常・発熱・元気の低下が見られたら、迷わず獣医師に相談し、Rivaltaテストを依頼しましょう。このシンプルな検査が、早期発見・早期治療への第一歩になります。
今やFIPは「治らない病気」ではありません。CureFIPとGS-441524治療によって、日本でも多くの猫が再び健康を取り戻しています。
👉 詳細・治療事例・サポート情報は www.curefipjapan.com へ
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