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猫の腎臓病(CKD):症状・原因・治療法と長期ケア

CureFIP はこれまで多くの猫と飼い主さんを FIP(猫伝染性腹膜炎)の治療で支えてきました。しかし、FIP を克服した後や高齢期になると、新たな課題としてよく見られるのが 腎臓の病気 です。


猫の腎臓病(CKD)
猫の腎臓病(CKD)

猫の腎臓病、とくに 慢性腎臓病(CKD) は、日本でもシニア猫の代表的な疾患です。腎臓は体の「フィルター」として、老廃物を排出し、体液やミネラルのバランスを保ち、血圧や造血にも関わっています。その機能が低下すると、体に毒素が溜まり、猫の生活の質(QOL)は急速に落ちていきます。


問題は、この病気が 静かに進行する こと。飼い主が気づいた時には、すでに腎臓の機能がかなり失われているケースも多いのです。


​​こちらも読んでください: FIP猫治療ガイド


猫の腎臓病とは?

獣医師が使う代表的な診断名は:

  • 腎不全(腎不全症)

  • 慢性腎臓病(CKD)

  • 腎不全(急性/慢性)


大きく分けて 2 つのタイプがあります。

  • 急性腎不全(AKI): 中毒(ユリや不凍液)、感染、尿路閉塞などによって突然発症します。早期治療で回復する可能性もあります。

  • 慢性腎臓病(CKD): 数ヶ月から数年かけて徐々に進行し、回復はできませんが、管理によって進行を遅らせることが可能です。



猫が腎臓病になる原因

  • 加齢(7歳以降の猫に多い)

  • 遺伝的素因(ペルシャ、アビシニアン、シャムなど)

  • 中毒性物質(ユリ、薬剤、人間用の食品)

  • 細菌やウイルス感染

  • 尿路結石やクリスタル による閉塞

  • 他の病気(高血圧、甲状腺機能亢進症、糖尿病)


腎臓病の症状

初期のサイン

  • 水をよく飲むようになる

  • おしっこの回数が増える

  • 少しずつ体重が減る

  • 遊ばなくなり元気がない

  • 毛並みが悪くなる

進行した症状

  • 食欲不振

  • 嘔吐・吐き気

  • アンモニア臭のある口臭

  • 口内潰瘍

  • 脱水症状

  • 歯茎が白っぽい(貧血)

  • 末期には痙攣


👉 これらは「老化現象」と誤解されやすいですが、腎臓病の重要なサイン です。


獣医による診断

動物病院では以下の検査を行います:

  • 血液検査(クレアチニン、BUN、SDMA)

  • 尿検査(比重、タンパク尿)

  • 血圧測定(高血圧は CKD に多い)

  • 画像診断(超音波や X線で腎臓の状態を確認)

特に SDMA 検査は、早期の CKD 発見に有効です。


治療とケア

獣医師による治療

  • 点滴治療(静脈・皮下補液)

  • 血圧降下剤

  • リン吸着剤、カリウム補助

  • 吐き気止めや食欲増進剤

  • 貧血治療(進行例)

腎臓用の食事

  • リンを制限

  • 高品質なタンパク質を適量

  • オメガ3 脂肪酸を追加

  • ウェットフードで水分摂取を増やす

サプリメントのサポート


👉 KidneyRx™ は、猫の腎臓ケアを目的に開発されたサプリメントです。カルシウム、マグネシウム、キトサン、オメガ3、L-カルニチン、ビタミンD、クランベリー抽出物を配合し、腎臓への負担を軽減し、食欲や元気を維持するサポート を行います。


長期管理のポイント

猫が CKD と診断されたら、以下が大切です:

  • 3〜6ヶ月ごとの定期健診

  • 常に水分補給を確保(給水器、ウェットフード、補液)

  • 腎臓用フードの継続

  • 毎日の体重・食欲・行動チェック

  • KidneyRx™ の併用

これらを徹底することで、CKD の進行を遅らせ、生活の質を高めることができます。


予後(どのくらい生きられるのか?)

  • 早期ステージ(1〜2): 適切な管理で 2〜5 年以上生きられるケースもあります。

  • 中期ステージ(3): 平均 1〜2 年。

  • 末期ステージ(4): 数ヶ月以内、ケアの中心は快適さの維持。



よくある質問

Q. 猫の腎臓病の初期症状は?

水をたくさん飲む、トイレの回数が増える、体重減少。


Q. 腎不全は治るのですか?

急性腎不全は回復の可能性がありますが、慢性腎臓病は治せません。ただし進行を遅らせることはできます。


Q. 獣医はどう治療しますか?

点滴、腎臓用食事、薬、サプリメント(KidneyRx™ など)の併用。


Q. 腎臓病の猫はどれくらい生きられますか?

早期なら数年以上、末期では数ヶ月。診断のタイミングと管理次第です。



まとめ

猫の腎臓病 は高齢猫にとても多い病気ですが、早期発見と正しいケアで 寿命と生活の質を大きく延ばすことができます。獣医師の診断、腎臓に優しい食事、そしてサプリメント KidneyRx™ を組み合わせることで、多くの猫が快適な毎日を過ごせます。


愛猫に腎臓病のサインを感じたら、すぐに獣医師に相談してください。補助的なケアとして KidneyRx™ をご活用ください。腎臓の負担を減らし、愛猫の元気を支えます。

 
 
 

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