猫の腎臓病(CKD):症状・原因・治療法と長期ケア
- CureFIP Japan

- 10月29日
- 読了時間: 4分
CureFIP はこれまで多くの猫と飼い主さんを FIP(猫伝染性腹膜炎)の治療で支えてきました。しかし、FIP を克服した後や高齢期になると、新たな課題としてよく見られるのが 腎臓の病気 です。

猫の腎臓病、とくに 慢性腎臓病(CKD) は、日本でもシニア猫の代表的な疾患です。腎臓は体の「フィルター」として、老廃物を排出し、体液やミネラルのバランスを保ち、血圧や造血にも関わっています。その機能が低下すると、体に毒素が溜まり、猫の生活の質(QOL)は急速に落ちていきます。
問題は、この病気が 静かに進行する こと。飼い主が気づいた時には、すでに腎臓の機能がかなり失われているケースも多いのです。
こちらも読んでください: FIP猫治療ガイド
猫の腎臓病とは?
獣医師が使う代表的な診断名は:
腎不全(腎不全症)
慢性腎臓病(CKD)
腎不全(急性/慢性)
大きく分けて 2 つのタイプがあります。
急性腎不全(AKI): 中毒(ユリや不凍液)、感染、尿路閉塞などによって突然発症します。早期治療で回復する可能性もあります。
慢性腎臓病(CKD): 数ヶ月から数年かけて徐々に進行し、回復はできませんが、管理によって進行を遅らせることが可能です。
猫が腎臓病になる原因
加齢(7歳以降の猫に多い)
遺伝的素因(ペルシャ、アビシニアン、シャムなど)
中毒性物質(ユリ、薬剤、人間用の食品)
細菌やウイルス感染
尿路結石やクリスタル による閉塞
他の病気(高血圧、甲状腺機能亢進症、糖尿病)
腎臓病の症状
初期のサイン
水をよく飲むようになる
おしっこの回数が増える
少しずつ体重が減る
遊ばなくなり元気がない
毛並みが悪くなる
進行した症状
食欲不振
嘔吐・吐き気
アンモニア臭のある口臭
口内潰瘍
脱水症状
歯茎が白っぽい(貧血)
末期には痙攣
👉 これらは「老化現象」と誤解されやすいですが、腎臓病の重要なサイン です。
獣医による診断
動物病院では以下の検査を行います:
血液検査(クレアチニン、BUN、SDMA)
尿検査(比重、タンパク尿)
血圧測定(高血圧は CKD に多い)
画像診断(超音波や X線で腎臓の状態を確認)
特に SDMA 検査は、早期の CKD 発見に有効です。
治療とケア
獣医師による治療
点滴治療(静脈・皮下補液)
血圧降下剤
リン吸着剤、カリウム補助
吐き気止めや食欲増進剤
貧血治療(進行例)
腎臓用の食事
リンを制限
高品質なタンパク質を適量
オメガ3 脂肪酸を追加
ウェットフードで水分摂取を増やす
サプリメントのサポート
👉 KidneyRx™ は、猫の腎臓ケアを目的に開発されたサプリメントです。カルシウム、マグネシウム、キトサン、オメガ3、L-カルニチン、ビタミンD、クランベリー抽出物を配合し、腎臓への負担を軽減し、食欲や元気を維持するサポート を行います。
長期管理のポイント
猫が CKD と診断されたら、以下が大切です:
3〜6ヶ月ごとの定期健診
常に水分補給を確保(給水器、ウェットフード、補液)
腎臓用フードの継続
毎日の体重・食欲・行動チェック
KidneyRx™ の併用
これらを徹底することで、CKD の進行を遅らせ、生活の質を高めることができます。
予後(どのくらい生きられるのか?)
早期ステージ(1〜2): 適切な管理で 2〜5 年以上生きられるケースもあります。
中期ステージ(3): 平均 1〜2 年。
末期ステージ(4): 数ヶ月以内、ケアの中心は快適さの維持。
よくある質問
Q. 猫の腎臓病の初期症状は?
水をたくさん飲む、トイレの回数が増える、体重減少。
Q. 腎不全は治るのですか?
急性腎不全は回復の可能性がありますが、慢性腎臓病は治せません。ただし進行を遅らせることはできます。
Q. 獣医はどう治療しますか?
点滴、腎臓用食事、薬、サプリメント(KidneyRx™ など)の併用。
Q. 腎臓病の猫はどれくらい生きられますか?
早期なら数年以上、末期では数ヶ月。診断のタイミングと管理次第です。
まとめ
猫の腎臓病 は高齢猫にとても多い病気ですが、早期発見と正しいケアで 寿命と生活の質を大きく延ばすことができます。獣医師の診断、腎臓に優しい食事、そしてサプリメント KidneyRx™ を組み合わせることで、多くの猫が快適な毎日を過ごせます。
✅ 愛猫に腎臓病のサインを感じたら、すぐに獣医師に相談してください。補助的なケアとして KidneyRx™ をご活用ください。腎臓の負担を減らし、愛猫の元気を支えます。
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