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FIPは他の猫に感染する?リスクと予防策を徹底解説

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫の飼い主にとって非常に恐ろしい病気です。重篤な症状を引き起こし、治療が遅れると致命的になることが多いため、多くの人がFIPの感染性について疑問を抱きます。本記事では、FIPの感染リスク、伝播の仕組み、そして猫を守るための予防策について詳しく解説します。


FIPは他の猫に感染する?リスクと予防策を徹底解説

猫のFIPとは?

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、猫コロナウイルス(FCoV)が体内で突然変異することで発症する深刻な病気です。FCoV自体は一般的なウイルスで、多くの猫が感染していますが、多くの場合、軽度の症状しか引き起こしません。しかし、一部のケースではFCoVがFIPに変異し、致命的な炎症を引き起こします。

FIPの基本情報

  • 原因:FCoVが猫の体内で突然変異することで発症

  • 症状:湿性FIP(腹水・胸水の蓄積)と乾性FIP(肉芽腫の形成や臓器の障害)の2種類がある

  • 予後:放置すれば致命的だが、最近ではGS-441524という治療薬により回復の可能性もある


FIPは他の猫に感染するのか?

FIPに感染した猫が他の猫に病気をうつすかどうかは、多くの飼い主が心配するポイントです。しかし、結論から言うとFIP自体は感染しません。ただし、FIPの原因となるFCoVは猫同士で感染する可能性があります


なぜFIPは感染しないのか?

  • 突然変異が必要:FIPは、FCoVが猫の体内で突然変異することで発症します。この変異は個々の猫の体内で発生するため、FIPが直接他の猫に伝染することはありません。

  • 変異後のウイルスは伝播しない:FIPを引き起こす突然変異したウイルスは、他の猫に感染する力を持ちません。そのため、FIPを発症した猫は、他の猫に直接感染リスクを与えることはないのです。


FCoVの感染経路とFIP発症のリスク

FIP自体は感染しませんが、その原因となるFCoVは猫同士で感染する可能性があります


FCoVの感染経路

  • 糞便を介して感染:FCoVは、感染した猫の糞便を介して他の猫に感染します。

  • 共有トイレ・食器からの感染:トイレや食器、寝具を共用することで、感染リスクが高まります。

  • 接触感染:感染した猫との直接的な接触や毛づくろいでも感染の可能性があります。


FCoV感染の一般的な特徴

  • 無症状のことが多い:多くの猫はFCoVに感染しても症状を示しません。

  • 感染率が高い世界の猫の約80%がFCoVに感染していると言われていますが、そのうちFIPを発症するのはごく一部です。

  • 免疫力が関係:FCoVがFIPに変異する確率は、ストレスや免疫力の低下によって高まると考えられています。


FIPの予防策:飼い主ができること

FIP自体は感染しませんが、FCoVの拡散を防ぐことが、FIP予防のカギとなります。ここでは、猫をFIPから守るための具体的な方法を紹介します。


1. 猫のストレスを最小限に抑える

ストレスは猫の免疫力を低下させ、FCoVがFIPに変異するリスクを高める要因となります。

ストレスを減らす方法

環境を安定させる:引っ越しや新しい猫の導入など、大きな環境変化を避ける✅ 十分な愛情を与える:遊びやスキンシップを通じて安心感を与える✅ 静かな環境を作る:騒音を減らし、リラックスできる空間を提供する


2. 衛生管理を徹底する

清潔な環境を保つことで、FCoVの拡散を最小限に抑えることができます。

衛生管理のポイント

トイレ・食器・寝具を定期的に消毒する多頭飼いの場合、別々の食器やトイレを用意する感染が疑われる場合はすぐに清掃を徹底する


3. FCoVに感染した猫の隔離

もしFCoVに感染した猫がいる場合、他の猫への感染を防ぐために隔離を行うのが効果的です。

隔離の方法

FCoV陽性の猫を一時的に別の部屋に隔離する専用の食器・水皿・トイレを用意する感染が落ち着くまで獣医の指示に従う


4. 定期的な健康チェックと早期発見

早期発見・早期治療が、FIP対策の重要なポイントです。

健康管理のポイント

定期的に獣医の診察を受ける発熱・体重減少・食欲不振などの症状に注意する異常があればすぐに動物病院へ相談する


まとめ

FIPは直接他の猫に感染する病気ではありませんが、FIPの原因となるFCoVは感染力が強く、多くの猫が保有しています。そのため、FCoVの拡散を防ぎ、猫の免疫力を維持することが、FIPを予防するための最善の策です。


飼い主ができること

  • 猫のストレスを最小限に抑える

  • 衛生管理を徹底する

  • 感染が疑われる場合は隔離する

  • 定期的に健康チェックを行う


FIPは非常に複雑で致死率の高い病気ですが、適切な治療を受けることで回復の可能性もあります。猫の健康を守るためにも、早期発見と適切なケアが重要です。もし猫にFIPの症状が見られたら、すぐに獣医師に相談しましょう


もしあなたのペットの猫がFIPの症状を示す場合は、すぐに近くの獣医に連れて行き、正確な診断と治療を受けさせてください。FIPウイルスとその治療についてさらに相談したい場合はLineでCureFIP Japanに連絡するか、InstagramのCureFIP Japanを訪れてサポートを受けることができます。また、FIPに関する完全なガイドを読みたい場合は、こちらをクリックしてください。

 
 
 

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