🐾 FIPの診断方法とは?
- CureFIP Japan
- 5月19日
- 読了時間: 3分
猫のFIP(猫伝染性腹膜炎)は、放置すると命に関わる深刻なウイルス性疾患です。しかし、初期症状が他の病気と似ているため、正確な診断が難しい病気でもあります。
この記事では、FIPの診断に使われる主な検査方法や確定診断の流れをわかりやすく解説しながら、治療へつなげるために飼い主様が知っておくべきポイントをご紹介します。
CureFIP Japanは、FIPで悩む飼い主様に、信頼できる情報と高品質な治療薬をお届けしています。

🧪 FIPの診断が難しい理由
FIPは、**猫コロナウイルス(FCoV)**が突然変異して発症します。 しかし、多くの猫がFCoVに感染していても、すべてがFIPになるわけではありません。
また、FIPの症状は個体差が大きく、他の病気と似ているため、一つの検査だけで確定診断することが困難です。 そのため、複数の検査結果と症状を総合的に見て判断する必要があります。
🩺 FIPの診断方法一覧
① 症状の確認(問診・視診)
まずは、猫に現れている症状を獣医師がチェックします。
代表的なFIPの症状:
元気・食欲の低下
発熱(抗生物質が効かないタイプ)
腹水・胸水がたまる
貧血、体重減少
黄疸
目の異常(虹彩の色が変わるなど)
神経症状(ふらつき、けいれん)
これらの症状は、**「ウェットタイプ(滲出型)」と「ドライタイプ(非滲出型)」**で少し異なります。
② 血液検査
血液検査では、次のような異常が見られることがあります。
検査項目 | 異常傾向 | 補足 |
A/G比(アルブミン/グロブリン比) | 0.6未満 | 特にFIPで低下しやすい |
総タンパク | 高値 | 免疫反応による |
貧血 | あり | 慢性的な炎症の影響 |
白血球数 | 増加・減少 | 感染状況により変動 |
A/G比が0.5以下の場合、FIPの可能性が高いとされていますが、確定ではありません。
③ 画像診断(エコー・レントゲン)
体内に腹水や胸水がたまっているかどうかを確認できます。 特にウェットタイプでは、水がたまりやすく、画像検査で判断しやすくなります。
④ 腹水・胸水の検査(ライバルタテスト)
採取した腹水に薬液を入れて反応を見る「ライバルタ試験」は、FIPのスクリーニングに役立つ検査です。
陽性=FIPの可能性が高い
陰性=他の病気の可能性も視野に
簡易検査ですが、獣医師の判断とあわせて用いられます。
⑤ PCR検査(遺伝子検査)
PCR法を用いて、腹水や血液からFIPウイルスのRNAを検出する検査です。
確定診断に近い高精度な検査
費用は高めだが、FIPが強く疑われる場合に実施されることが多い
⑥ 組織検査(病理診断)
確定診断を出すには、組織の一部を採取してウイルスの存在を確認する検査が最も正確です。 しかし、猫への負担が大きいため、臨床診断(症状+検査の総合判断)で治療を開始するケースが一般的です。
💡 CureFIP Japanができること
FIPは早期診断と早期治療がカギです。
CureFIP Japanでは、診断の段階から治療に至るまで、飼い主様が迷わず行動できるようサポートしています。
FIPが疑われたときに読むべき情報ページ
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投薬量を正確に計算できるFIP用量計算ツール
ご相談フォームでの個別サポート
✅ まとめ
FIPの診断には複数の検査と症状の総合的判断が必要
確定診断は難しいが、臨床診断で治療開始することが多い
CureFIP Japanは、情報・薬・サポートの3つの面で飼い主様を支えます
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