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慌てないで:獣医師が猫のFIPを疑ったときに取るべき行動

動物病院で 「FIPの疑いがあります」 と告げられた瞬間、多くの飼い主さんは頭が真っ白になります。突然の不安、恐怖、そして「今すぐ何かをしなければ」という焦り。これはとても自然な反応です。


獣医師が猫のFIPを疑ったときに取るべき行動
獣医師が猫のFIPを疑ったときに取るべき行動

もしあなたの猫に FIPの症状 が見られる場合、この文章は、気持ちを落ち着け、状況を正しく理解し、冷静で責任ある次の一歩を考えるためのガイドです。

本記事は教育目的の情報提供です。診断や治療を行うものではなく、必ず獣医師との連携を前提としてください。



なぜこの瞬間はここまで不安になるのか

猫のFIP(猫伝染性腹膜炎) は、長年「治療が難しい病気」として知られてきました。現在でも、日本語で検索すると、古い情報や強い感情表現を含む体験談が多く見つかります。

診察後に多くの飼い主さんが目にするのは:

  • 過去のデータに基づいた記事

  • 感情的なSNSや掲示板の投稿

  • 相反する意見

  • 不安をあおる表現

これらは理解を助けるどころか、不安を増幅させてしまうことがあります。

大切なのは、「今の医療は過去とは違う」という事実です。獣医学の進歩、抗ウイルス治療の登場、そして正しい知識を持つ飼い主の存在が、FIPの経過に大きな影響を与えるようになっています。

怖いと感じるのは当然です。でも、慌てる必要はありません。




「FIP疑い」とは実際にどういう意味か

FIP は、単一の検査だけで確定診断することが非常に難しい病気です。特に初期段階では、多くの獣医師が 「疑い」 という表現を使います。

日本の臨床現場でも、以下を総合的に判断することが一般的です。

  • 臨床症状(発熱、体重減少、元気消失、神経症状など)

  • 血液検査(グロブリン値上昇、A/G比の低下、炎症マーカー)

  • 画像診断(超音波検査、X線)

  • 他疾患の除外

  • 時間経過による症状の変化

つまり「FIP疑い」という言葉は、曖昧さではなく医学的に慎重で正しい表現です。

FIPの主なタイプ

FIPの症状がある猫 は、以下のいずれか、または複数のタイプを示すことがあります。

  • ウェットFIP:腹腔や胸腔への液体貯留

  • ドライFIP:体重減少、発熱、臓器炎症(液体貯留なし)

  • 神経型FIP:ふらつき、けいれん、行動変化

  • 眼型FIP:目の炎症、視覚異常

初期段階では、これらが重なって見られることも珍しくありません。



今すぐできる、落ち着いた行動ステップ

焦って決断する前に、次の点を整理しましょう。

1. 医療記録をすべて集める

血液検査結果、画像診断の所見、診療メモのコピーを保管してください。今後の経過観察に不可欠です。

2. 初期検査の意味を確認する

どの数値が重要で、今後どう変化を見るのかを獣医師に確認しましょう。

3. 症状を記録する

食欲、体重、行動、活動量の変化を日々メモしてください。

4. 獣医師と率直に話す

治療の考え方、モニタリング、今後の見通しについて落ち着いて相談しましょう。

5. 毎日の継続が必要なことを理解する

現在の 猫のFIP治療 は、飼い主の継続的な関与が前提になります。

6. 不要な先延ばしは避ける

パニックは不要ですが、情報収集だけで長く止まることもリスクになります。



FIPは現在、治療可能なのか

はい。現在では抗ウイルス治療がFIPの考え方を大きく変えています。ただし、結果は以下の条件に大きく左右されます。

  • できるだけ早い対応

  • 体重・症状に合った正確な投与量

  • 毎日の継続

  • 定期的な血液検査によるモニタリング

  • 飼い主の理解と協力

医療的責任として、「奇跡」や「完全な治癒」という表現は使いません。一般的には 寛解回復治療反応という言葉が用いられます。



不安から起こりやすい誤り

多くの問題は、愛情不足ではなく不安から生じます。

よくある例:

  • ネット情報を探し続けて判断が遅れる

  • 投与量を自己判断で減らす

  • 良く見えると投与を休む

  • 方針を頻繁に変える

  • 血液検査を省略する

  • 信頼性の低い情報源を信じる

正しい知識と計画が、これらを防ぎます。



CureFIP Japanが果たす役割

2019年から CureFIP Japan は、世界中で多くの猫と飼い主を支援してきました。その役割は「販売」ではなく、治療理解と実行支援です。

CureFIPは以下を重視しています。

  • 教育を最優先

  • 獣医師との協力

  • 投与計画の整理

  • モニタリングの重要性

  • 飼い主が判断できる情報提供

奇跡を約束する存在ではありません。治療を正しく続けるための伴走者です。



回復の過程でよく見られる変化

FIPからの回復 は猫ごとに異なりますが、共通点もあります。

  • 初期:食欲改善、発熱の消失、活動量増加

  • 中期:体重安定、血液数値の改善

  • 後期:神経・眼症状は回復に時間がかかる場合あり

重要なポイント:

  • 治療は数週間以上続くことが多い

  • 最後まで完了することが非常に重要

  • 途中中断は再発リスクを高める

  • 治療後のフォローも必要



よくある質問(FAQ)

現在、猫はFIPから回復できますか?

適切な管理と継続により、多くの猫が寛解に至っています。

どのくらい早く行動すべきですか?

早さは重要ですが、冷静で情報に基づく判断が必要です。

FIPは感染しますか?

FIP自体は感染症ではありません。体内でのウイルス変異が原因です。

治療期間はどのくらいですか?

一般的に数週間以上、毎日の対応が必要です。

重要な検査は何ですか?

炎症指標、血清タンパク、臓器機能の評価です。

治療後に再発することはありますか?

はい。特に治療を途中で止めた場合に起こり得ます。


最後に:落ち着いて、備えるという選択

もし獣医師から FIPの症状 を指摘されたら、まず深呼吸してください。今は、過去よりも多くの知識と支援があります。

冷静な判断、獣医師との連携、そして継続。それが、猫にとって最善の道になります。


もしあなたのペットの猫がFIPの症状を示す場合は、すぐに近くの獣医に連れて行き、正確な診断と治療を受けさせてください。FIPウイルスとその治療についてさらに相談したい場合はLineでCureFIP Japanに連絡するか、InstagramのCureFIP Japanを訪れてサポートを受けることができます。また、FIPに関する完全なガイドを読みたい場合は、こちらをクリックしてください。

 
 
 

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